天国と地獄
http://journal.mycom.co.jp/series/railmovie/003/index.html
隔週ペースで鉄道が出てくる映画を紹介する記事を書いています。今回は天国と地獄。黒澤明監督作品です。
なんといっても世界の黒澤です。映画ライターさんなら気を引き締めて取りかかるでしょう。でも私は鉄道ライターですからねー(笑) 鉄オタ全開でいきますよと。タイトルバックに東急5200系が映ってますよと(笑)
この映画、新幹線開業前の電車特急こだまが重要な場面で出てきます。その車窓のじゃまになるから、と、民家の屋根を取っちゃったという逸話も有名だそうで。恥ずかしながら知りませんでした。
そもそも黒澤映画って全部時代劇だと思っていたくらいで(笑) そういえば所ジョージさんが「まあだだよ」に出てたなあ。みてないけど。実は黒澤映画、初めてみました。そんな分際で黒澤映画を語ってゴメンナサイ。
2時間半もあるんです。でも面白かった。前半の主人公の葛藤と、後半の刑事たちの追い込みに引き込まれた! 犯人の動機が曖昧で、もしかしたら当時はそこがツッコミどころかもしれないけど、現在は理由なき殺人が多発しているわけで、黒沢さん、そんな時代を見通していたのかも。
あと、黄金町のドヤ街の場面が怖かった。あの時代、あんなところがあったなんて。いや、今もどこかにあるのかも。天国と地獄の地獄って、ここのことなんでしょうか。主人公側と犯人側ってだけじゃなさそうだなあ。