IVS(Ideographic Variation Sequence/Selector)
いきなり難易度が上がるブログはこちらです。
文芸誌に書かせていただく機会がありまして、初校が届きました。校閲さんがきっちり仕事をしてくださって嬉しい。事実確認とか用語の提案とか、そんなに多くはないんだけど、ひとつひとつ修正していると、ああ、文章が磨かれていくよ……。曇りが取れてキラキラしてきたよ……ってなる。
そんななか、文字修正の指摘がありました。肥薩線の “薩”。これは “薩󠄀” が正しいそうです。一瞬、何のことかわからなかった。日本語変換はATOKを使っていて、熟語変換だから間違いって言われても……。
しかしこの指摘は正しかったんです。 “薩” と “薩󠄀” 。違い、わかりますか? わかる人とわからない人がいると思うんです。なぜかというと、環境によってはどちらも “薩” になるから。私の場合、エディタでは表示できません。でも、Webブラウザでは表示できました。
画像で表すとこんな感じです。
産 みたいな部分の、上の部分が 文 か 立 か。JIS規格は 文 です。立 のほうは異体字。校閲さんの指摘は、薩摩藩の薩は、本来は異体字なんですよ、と教えてくださったわけですね。さすが文芸誌。地名、人名は正確に表記すると。
というより、出版社はもともと活字や写植できちんと使い分けていたわけで、電子化されたときに略字ばかりになって手間が増えたんですね。
2008年に文字記号が国際規格ISO/IEC 10646に規定されて、このときに異体字に対応しました。文字コードにぶら下がるコードを追加する方法です。それがIVS(Ideographic Variation Sequence/Selector)なんだって。
IVD/IVSとは | 文字情報基盤整備事業
IVSに対応したソフトウェアでは異体字を表記できます。なるほどー、たしかに日本語入力システムATOKは漢字変換候補の後に《IVS》って表示されていた。
ワープロソフトではきちんと別々に表示してくれる。だけど、私はふだん秀丸というテキストエディタを使っているので、IVSを選択すると、空白の1文字が挿入される。SHIFT-JISコードでもIVSに対応したと書いてあるけど、まだ完全ではないみたい。
秀まるおのホームページ(サイトー企画)−秀丸エディタ 新機能の紹介(IVSとUnicodeフォント)
勉強になりました。しかし紀行文などは地名が多いしなあ。これからはワープロで書いて入稿したほうがいいんだろうか。ワープロは多機能すぎてフリーズしやすいから不安なんだよなあ。今は大丈夫かな。
文芸誌に書かせていただく機会がありまして、初校が届きました。校閲さんがきっちり仕事をしてくださって嬉しい。事実確認とか用語の提案とか、そんなに多くはないんだけど、ひとつひとつ修正していると、ああ、文章が磨かれていくよ……。曇りが取れてキラキラしてきたよ……ってなる。
そんななか、文字修正の指摘がありました。肥薩線の “薩”。これは “薩󠄀” が正しいそうです。一瞬、何のことかわからなかった。日本語変換はATOKを使っていて、熟語変換だから間違いって言われても……。
しかしこの指摘は正しかったんです。 “薩” と “薩󠄀” 。違い、わかりますか? わかる人とわからない人がいると思うんです。なぜかというと、環境によってはどちらも “薩” になるから。私の場合、エディタでは表示できません。でも、Webブラウザでは表示できました。
画像で表すとこんな感じです。
産 みたいな部分の、上の部分が 文 か 立 か。JIS規格は 文 です。立 のほうは異体字。校閲さんの指摘は、薩摩藩の薩は、本来は異体字なんですよ、と教えてくださったわけですね。さすが文芸誌。地名、人名は正確に表記すると。
というより、出版社はもともと活字や写植できちんと使い分けていたわけで、電子化されたときに略字ばかりになって手間が増えたんですね。
2008年に文字記号が国際規格ISO/IEC 10646に規定されて、このときに異体字に対応しました。文字コードにぶら下がるコードを追加する方法です。それがIVS(Ideographic Variation Sequence/Selector)なんだって。
IVD/IVSとは | 文字情報基盤整備事業
IVSに対応したソフトウェアでは異体字を表記できます。なるほどー、たしかに日本語入力システムATOKは漢字変換候補の後に《IVS》って表示されていた。
ワープロソフトではきちんと別々に表示してくれる。だけど、私はふだん秀丸というテキストエディタを使っているので、IVSを選択すると、空白の1文字が挿入される。SHIFT-JISコードでもIVSに対応したと書いてあるけど、まだ完全ではないみたい。
秀まるおのホームページ(サイトー企画)−秀丸エディタ 新機能の紹介(IVSとUnicodeフォント)
勉強になりました。しかし紀行文などは地名が多いしなあ。これからはワープロで書いて入稿したほうがいいんだろうか。ワープロは多機能すぎてフリーズしやすいから不安なんだよなあ。今は大丈夫かな。
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