相棒 -劇場版- 絶体絶命 42.195km
警視庁組織犯罪対策部特命係。大仰な名前だが実態は閑職。メンバーは係長の杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)のふたりだけ。どちらも左遷組。
その閑職に"特命"が下った。テロリストの脅迫を受けた"ミス衆議院"の片山雛子を空港まで護衛するという任務だ。その任務の最中に片山の車列が襲われ、現場には謎の記号「d4」が残された。それは最近、別の殺人事件の現場に残された「f6」と同じスプレー書きだ。
記号の意味を察知し、ふたつの事件が繋がっていると判断した杉下は「このふたつの事件の前に、一つ目の事件があったはずだ」と確信する。それを裏付ける証拠、インターネット上の「処刑リスト」を発見。なんと犯人の最後の標的は東京マラソンの参加者と観衆だった……。
相棒−劇場版−←音がでかいです注意。
過去の事件から繋がる犯人像には説得力があるし、政治の闇を突いていくスタンスも『相棒』の真骨頂。それなりに楽しめるけれど、うーん、レギュラードラマの2時間スペシャルとほぼ同じくらいという印象でした。面白いですけどね。初めのほうに小物を大写ししたときにスジが読めちゃった。ココまでしないと観客に理解してもらえないと思ったんでしょうか。
その閑職に"特命"が下った。テロリストの脅迫を受けた"ミス衆議院"の片山雛子を空港まで護衛するという任務だ。その任務の最中に片山の車列が襲われ、現場には謎の記号「d4」が残された。それは最近、別の殺人事件の現場に残された「f6」と同じスプレー書きだ。
記号の意味を察知し、ふたつの事件が繋がっていると判断した杉下は「このふたつの事件の前に、一つ目の事件があったはずだ」と確信する。それを裏付ける証拠、インターネット上の「処刑リスト」を発見。なんと犯人の最後の標的は東京マラソンの参加者と観衆だった……。
相棒−劇場版−←音がでかいです注意。
過去の事件から繋がる犯人像には説得力があるし、政治の闇を突いていくスタンスも『相棒』の真骨頂。それなりに楽しめるけれど、うーん、レギュラードラマの2時間スペシャルとほぼ同じくらいという印象でした。面白いですけどね。初めのほうに小物を大写ししたときにスジが読めちゃった。ココまでしないと観客に理解してもらえないと思ったんでしょうか。
あと、ネットの若い人の評価を見ると、この映画をきっかけに、過去の実際の事件について反省したり、論じている人がいますが、たぶん間違ってると思う。あの事件からヒントを得ていると思うけど、映画と事件とでは前提条件が違うから、そこんとこ勘違いしちゃダメです。
まだドラマを全部見たわけじゃないけれど、映画よりもシーズン6最終回2時間スペシャルの「黙示録」のほうが余韻があったな。映画を見た後にシーズン3の「双頭の悪魔」を見たんですが、こちらは連続ドラマ異例の4時間スペシャルで、おっそろしい話でした。結論としてドラマ版すげぇと。レギュラーのドラマがハイレベルだったかを再認識です。
映画は絶好調な成績だそうで、劇場版の2回目もありそうです。ここはぜひ、立ち上げ時の脚本家、輿水泰弘さんの登板に期待です。プロモーションで、ドラマを見ていない人も楽しめる、と言ってますが、そりゃあちがうな。やっぱりファンサービス作品です。他にもっと優れた推理サスペンスがあると思うので、わざわざこれをチョイスしなくてもいいかも。レンタルビデオ店でドラマ版を見たほうがいいよ。それから映画をレンタルでもいいんじゃない?
mixiを見たら映画のノベライズは結末が違うそうで、気になったので読んでみました。映画と同じくらいの時間で読めちゃいました。私としては小説版のほうが好みですが、ここまで仕込まなくてもいいのに……とも思いました。音声と映像のない、文字だからできるトリックだからなあ。これはこのまま映像にするのは大変だ。たぶん観客がついていけません。
私にとって水谷豊さんは北野広大先生だったり、火曜サスペンス劇場の浅見光彦だったりします。ドラマ『相棒』を初めて見たときは、なんか地味な役をやってるなあ、と思いました。正直、当時の私はトリビアの泉を見てました。それが地道に視聴率を稼いで大ヒット。2時間ドラマ3回、レギュラードラマ6シーズンを経て、ついに映画になりました。私は夕方の再放送を見てハマったほうです。映画化が決まってから過去の作品が一挙に再放送されまして嬉しいったらありゃしない。後で見ようと思ってハードディスクに貯めてます。50時間以上あるなあ。いつ観るんだ。
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