角番
鉄道本の資料として、JRの特急すべての走行距離と所要時間、表定速度をエクセルで一覧表にしてみました。JR北海道のスーパーカムイって速いね。表定速度だと山形新幹線つばさより速い。というわけで、今日はこのネタからひとつ。おすもうさんと特急列車の話。
おすもうさんは大関に昇進したあと、2年連続して負け越すと関脇に降格されちゃうそうです。厳しいです。横綱は降格も認められなくて引退だそうでもっと厳しい。さて、大関で負け越して、こんど負け越したら降格だよ、という逆リーチ状態が角番。かどばんと読みます。
2007年に九州出身の魁皇という大関が通算11回の角番経験という日本記録を作りました。ギリギリで踏ん張る男です。幕内通算記録723勝はなんと現役最多だそうです。
この人、地元福岡では圧倒的な人気があるらしく、JR九州には特急『かいおう』が走っています。現役力士はもちろん、存命中の人物名が特急列車に採用されました。これは日本の鉄道史上初のこと。
その特急『かいおう』ですが、博多−直方間47.4キロを49分で走ります。JRの特急の中ではもっとも短い距離、短い時間です。朝の博多方面、夕方の直方方面に2本ずつしかありません。これ、東京で言うとホームライナーですね。特急料金は特例で400円になっていて、ホームライナーより安いです。
もうこれ、急行とかホームライナーでいいんじゃないの?
「いえいえ、貫禄のある特急形電車を使ってますし、特急で頑張らせていただきますよ」
というわけで、列車のかいおうも特急列車では角番的な存在でした。
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