旅に歴史あり
鉄道ネタを追っているとどうしても乗りたくなってくる。来年初めにくりはら田園鉄道に乗りに行くと、もう未乗の廃止前路線はない。ということは、締め切りに追われて乗りに行くという旅がなくなる。行きたいところに自由に行ける。嬉しいなあ。
今年は四国、九州、山陰に行ったし、来年初めのくりはら田園鉄道は南東北だ。すると次は北海道かなあ。久しぶりだな北海道。6月あたりにぐるり北海道フリーきっぷで行ってこようか。往復に上野発の寝台特急北斗星号を使い、未乗の江差線、室蘭本線、富良野線あたりを乗って……。なんて、未乗区間の地図と時刻表を見比べていたら、妙なことに気が付いた。僕の記録では室蘭本線に乗っていないことになっているけれど、北斗星号は室蘭本線経由。実は、北斗星には2000年の5月に乗車している。だから室蘭本線に乗っているはずなのだ。
今年は四国、九州、山陰に行ったし、来年初めのくりはら田園鉄道は南東北だ。すると次は北海道かなあ。久しぶりだな北海道。6月あたりにぐるり北海道フリーきっぷで行ってこようか。往復に上野発の寝台特急北斗星号を使い、未乗の江差線、室蘭本線、富良野線あたりを乗って……。なんて、未乗区間の地図と時刻表を見比べていたら、妙なことに気が付いた。僕の記録では室蘭本線に乗っていないことになっているけれど、北斗星号は室蘭本線経由。実は、北斗星には2000年の5月に乗車している。だから室蘭本線に乗っているはずなのだ。
北斗星に乗ったときのことはよく覚えている。地図ソフトの記事を書いていたら広尾線の廃線跡を見たくなって、送稿したら駅へ直行。その日の北斗星のチケットが取れた。あの時もぐるり北海道フリーきっぷを買って、そのまま着の身着のままで旅立ってしまった。キオスクで時刻表を買い、ロビーカーで旅程を考えた。本当に行き当たりばったりで、帯広駅の旅行案内所でホテルを紹介してもらった。レンタカーを借りて幸福駅を訪れ、廃止された広尾線の各駅を巡り、襟裳岬、納沙布岬を見物した。広尾のサンタランドで携帯が鳴り、校正が出たからチェックせよという指令を受けて、帰りはきっぷの復路を放棄して帯広空港からJASで帰った。
あの時の下り北斗星は函館本線経由だったのだろうか。
だとすると、僕の記録は間違いで、本当は室蘭本線に乗ったのに函館本線を黒く塗ってしまったのか。でも、さらに記録を調べると、函館本線にはもっと昔、高校時代に乗っていた。廃止されてしまった岩内線に載った記録があり、その路線は函館本線から分岐しているから間違いない。
北斗星についてインターネットで調べると、どうも北斗星は元々室蘭本線経由で運行が始まったようだ。というより、もっと昔、千歳線が開業したときに、函館−札幌間の特急は室蘭本線経由になっていたようだ。
では、なぜ僕は北斗星に乗ったにもかわらず、室蘭本線の記録がないのだろうか。うーん、こんな凡ミスを5年間も放置していたなんて。と思いつつ、室蘭本線についてもネットで検索してみた。すると、意外な答えが見つかった。
2000年、有珠山噴火により室蘭線不通、函館本線で迂回運転
2000年の3月から6月まで、北斗星は函館本線経由だった。ぼくは5月に、まったくの偶然に迂回ルートの北斗星に乗ったらしい。それでようやく納得できた。過去の旅の意外な真実。まるで推理小説を読んだ気分だった。
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