寝台急行銀河の人気に嫉妬
今日からJRは全国でダイヤ改正です。JRが改正すると乗り入れる私鉄も改正する。新幹線や特急に接続する私鉄も改正する。その私鉄に乗り入れる地下鉄も改正する……というわけで、芋づる式に全国の鉄道の時刻が変わります。昨日から今日にかけて、寝台急行銀河と寝台特急あかつき/なはの最終便がニュースになっていましたが、ほかにも小田急の新しいロマンスカー、肥薩おれんじ鉄道のJR乗り入れなど鉄道の話題が多かったですね。これは偶然ではなく、3/15ダイヤ改正という節目のせいです。新駅のニュースも多かったなあ。なぜ新駅が多いかというと……あ、その話は本に書くネタだった。
それにしても銀河の報道と東京駅の賑わいはすごかったですね。有名人のお葬式のようでした。
2004年11月20日朝の銀河。満席でした。
それにしても銀河の報道と東京駅の賑わいはすごかったですね。有名人のお葬式のようでした。
しかし、廃止を惜しむあんたたち、銀河に何回乗ったのかと。
新幹線と飛行機の最終便のあとに出発して、新幹線や飛行機の始発の前に到着する。銀河のメリットはそこにあって、実は結構人気でした。2004年11月19日夜の銀河は満席。私はキャンセル待ち状態で、発車5時間前にチケットを入手して急遽旅立ったわけで。
インタビューでJR西日本が飛行機や新幹線とビジネスホテルの低価格化に負けたとコメントしていますが、そんなのはウソです。夜行バス、とくに格安のツアーバスに負けたんです。戦う相手すら見失っていましたね。夜行快速『ムーンライトながら』では勝ってるのに。
2004年11月19日夜の銀河。ホームは閑散としているが満席。
『誠』であやのすけさんが書いてますが、老朽化した車両、ホスピタリティのない空間に6300円という値段はどうかと思います。ちなみに札幌発釧路行きの「まりも」の場合、閑散期は3000円です。上野発青森行きの「あけぼの」は、シーツ枕無しで指定席扱い、つまり寝台券不要だったりします。6300円の値付けで空気輸送するよりは、特価を設定して満席のほうが良かったんじゃないか。銀河の場合は廃止ありきで無策のまま放置だったんですね。銀河の廃止が親方日の丸商売の終焉になればいいんですが。
乗車券+急行券+6300円でこの空間は……
銀河で迎えた朝。夜行列車の旅情は夜明けにあります。
ガソリン値上げ、Co2削減の流れは鉄道へのモーダルシフトに向かっています。ほんとうに需要があるなら、新しい形で銀河は復活するでしょう。その日を信じて待つことにしましょうか。
第79回:眠れない夜を駆ける −寝台急行・銀河−
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