Where Are You?
Your third grade
teacher said
you had a problem
with math.
You gave up on
math, and you forever
eliminated two-thirds
of the jobs
available in
this world.
Somebody
decided the
Navy needed a cook.
After your
hitch. you opened
a restaurant.
Mother was a nurse.
Now you are.
Why are you
where you are?
Because you want
to be there?
Think about it.
Maybe you
ought to be
somewhere else.
Maybe it's
not too late
to figure out
where, and how
to get there.
teacher said
you had a problem
with math.
You gave up on
math, and you forever
eliminated two-thirds
of the jobs
available in
this world.
Somebody
decided the
Navy needed a cook.
After your
hitch. you opened
a restaurant.
Mother was a nurse.
Now you are.
Why are you
where you are?
Because you want
to be there?
Think about it.
Maybe you
ought to be
somewhere else.
Maybe it's
not too late
to figure out
where, and how
to get there.
君はどこに?
小学三年生の君に
先生が言った
君は算数に
問題がある と。
君は算数を
あきらめ
この世に
存在する
職場の三分の二を
永遠に放棄してしまったのだ。
誰かが
海軍には
コックが必要だと
決めた。
君はコックをしたあとで、
レストランをオープンした。
お母さんが看護婦だった。
いま君もそうだ。
今の君は
何故いまの君か?
自分で
そうなりたかったからなのか?
よく考えて欲しい。
もしかしたら君は
どこか他のところに
いるべきかもしれないのだ。
きっとまだ
遅すぎはしないだろう
君がいまどこにいるべきか
またそこにはどうやったら行けるかを
見つけ出すことは。
これは僕の人生のバイブル「アメリカの心」という本のメッセージのひとつです。詩のような、スローガンのようなこの文章は、ウォールストリートジャーナルに掲載された新聞広告のコピーでした。
広告主はユナイテッドテクノロジー社。アメリカの総合電機メーカーを中核とした複合企業で、NASAに燃料電池を納入する唯一の企業として知られています。その一方で世界一の魚類用水槽も作ったり、傘下にヘリコプターメーカーもあったりして、つかみどころのない会社です。日立製作所や東芝から家電部門を差し引いた感じでしょうか。
この広告シリーズは、投資家にユナイテッドテクノロジー社を認知してもらうために作られました。この会社には家電部門が無くて、一般の人々には理解しにくい。そうかと言って製品技術の説明はわかりにくい。そこで、まずは会社に興味を持ってもらうために、アメリカ人すべてに共感を起こすメッセージを送りつづけるというスタイルを取りました。これをアドボカシー広告といいます。
この本には75編の広告が収められています。どれも力強いメッセージです。大学生だった僕はこの本のメッセージたちに感動しました。広告がこんなにも人々に勇気を与えられる。そして言葉には物凄いチカラがあるんだ、と。奇しくも僕は出版社で広告営業を担当しましたが、この本を読んでいたから頑張れた。そうでなければ広告なんて虚業だな、と落胆したに違いありません。
この本は本当にオススメなんですが、現在はどこにも在庫がありません。Amazonではユーザー出品の取り扱いがありました。今年は刊行から20周年に当たります。再販してほしいなあ。
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