浅見光彦のライバル、宮之原警部?
だいぶ前に買ったまま積み上げていた『襟裳岬殺人事件』を読了しました。この本はタイトルに惹かれた"ジャケ買い"。
旅行者が襟裳岬で女性の絞殺死体を発見したところから物語が始まります。同時に離れた場所で男性の服毒死体が発見され、そこに女性のバッグがあることから、心中事件で処理されるはずが、壮大な政界スキャンダルに発展する。定番の展開で、2時間ドラマ的に楽しめるエンタテイメント作品でした。
旅行者が襟裳岬で女性の絞殺死体を発見したところから物語が始まります。同時に離れた場所で男性の服毒死体が発見され、そこに女性のバッグがあることから、心中事件で処理されるはずが、壮大な政界スキャンダルに発展する。定番の展開で、2時間ドラマ的に楽しめるエンタテイメント作品でした。
僕は襟裳岬にはちょっと思い入れがあって、もし帯広と広尾を結んでいた国鉄広尾線が襟裳岬まで延びていたら……というストーリーをずっと温めている。いつだったか、地図ソフトのレビューを書いていたときにもこの辺りをサンプル画像として使いました。眺めているウチに行きたくなり、入稿と同時に北斗星に乗って札幌へ行き、特急に乗り継いで帯広へ。降りてレンタカーを借りて幸福、広尾、襟裳岬を回りました。
木谷恭介さんの小説の主人公は宮之原警部。警視庁でただひとりの広域捜査官で京都に在住。読後、解説を読むと、なんとシリーズは100作を越えています。
私が好きな内田康夫さんの旅情ミステリー、浅見光彦シリーズも100作を越えています。知名度からいくと圧倒的に浅見光彦なんですね。mixiにコミュもあるし、google検索しても浅見光彦のヒット数のほうが多い。宮之原警部もそれくらい人気があって良いはずなのに、なぜか落ち着いています。おぼっちゃまの浅見光彦のほうが女性のウケが良いんでしょうか。スーパーエリートの宮之原警部もかっこいいんだけどな。
浅見光彦の新作文庫がしばらく出ないので、しばらく宮之原警部シリーズを読んでみようと思います。
襟裳岬殺人事件:Amazon
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