NHKは民営化すべきではない
今年、メディアに関するニュースといえばNHKの不祥事。その結果受信料の不払いが相次ぎ、NHKの財政はピンチ。ついに民営化案まで飛び出した。民営化ブームですからね。NTT、JR、郵便、国が興したプチ役人が多い事業は民営化されてきました。民間のほうが活性化できる、という意味と、あいつらも社会の厳しさを知るべきだ、というやっかみのような気がします。そして今度はNHK。
でも、私はNHKを民営化してはいけないと思います。民間放送ではなく公共放送であるべき。なぜなら、公共放送だからできる番組や出演してくれる人がいると思うから。この意味で真っ先に思い出す番組は「電子立国」と「新・電子立国」。インテルのマイクロプロセッサ誕生のきっかけは日本企業からの発注だったことや、日本のLSI事業が停滞した理由は通産省の妨害だったという事実を、当時の民間の開発者と役人それぞれにインタビューして解明していく。「新・電子立国」では成功者ビルゲイツ、成功を奪われたゲイリー・キルドール、うっかりビルに格安でDOSを売り渡しちゃったティム・パターソンが登場します。
こうした証言者が登場したり、資料を提供してくれた理由のひとつは、NHKが公共放送であり、公正な報道が期待できるからだと思います。コンピュータの世界ですらこんな事例がスグ見つかるくらいですから、様々な分野でNHKならではの仕事があったと思います。
公共放送には民間にできない役割があるんです。世の中は損益計算書や決算書だけでは決めてはいけないことがたくさんあります。NHKをなんとか仕様とする人が、どうかそこに気づいてくださいますように。
こうした証言者が登場したり、資料を提供してくれた理由のひとつは、NHKが公共放送であり、公正な報道が期待できるからだと思います。コンピュータの世界ですらこんな事例がスグ見つかるくらいですから、様々な分野でNHKならではの仕事があったと思います。
公共放送には民間にできない役割があるんです。世の中は損益計算書や決算書だけでは決めてはいけないことがたくさんあります。NHKをなんとか仕様とする人が、どうかそこに気づいてくださいますように。
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