もっともっとMOD
中央の白いダンゴがモコモコしたやつ、ゴルフ場かなあ。
A列車スレでMODの話題が出ています。MODとは、簡単に言うと拡張パック。Modificationの略ですが、どちらかというとユーザーが勝手に作ったデータやプログラムを指します。A列車で行こうの場合、ゲームに登場しない車両データを作ったり、塗装データを塗り替えたり。21stのときは車両をリペイントしたり、解像度を拡大したりするMODが披露されました。よくできてましたね。
A列車シリーズの根強い不満のひとつが「建物や列車の種類が少ない」というものです。特に列車の場合は権利関係の都合からか、出てこない車両がある。「ならばMODで作っちゃえばいい」というアイデアは賛成です。でも、メーカーに対して「MODに対応してくれ」という意見はヘンだなあ、と思います。
海外ゲームのMOD文化の象徴として「カウンターストライク」があります。「ハーフライフ」というアドベンチャータイプのシューティングゲームがあって、そのMODとして、プレイヤー有志がチーム対戦型という、ゲーム本編とはまったく違うルールの「カウンターストライク」を作った。無料でダウンロードできたこと、ゲームデザインが良かったこと、プレーヤーの要望を反映して頻繁に改良を重ねたことにより、爆発的なヒットとなりました。
あまりにも人気があったため、なんと「ハーフライフ」メーカーが公式に認め、パッケージにバンドルしたり、「カウンターストライク」単体で動作するバージョンを作りました。その結果、常設対戦サーバ数千、毎晩数万人が遊ぶ規模に育っていきます。世界大会の種目にもなっています。
しかし、これはたいへん希有な例です。MODが行き着く先ではありません。「カウンターストライク」の場合、最初はコアなユーザーだけがこっそり遊んでいました。しかし広まるにつれて、インストール方法が解らない、ゲームが動かない、というようなクレームが、ハーフライフのメーカーに殺到したと思われます。
事実、初期のカウンターストライクは本当にめんどくさい代物でした。プログラムのバージョンが合わないだけではなく、マップやスキンの収録数が合わないと起動すらしません。そして、MOD制作の参加者が多岐にわたったために、サポート窓口がなかった。有志のコミュニティサイトがいくつもできましたが、初心者がついていけないレベルになっていた。
その結果、初心者ユーザーのイライラがハーフライフのメーカーに向かうことは想像に難くない。で、こりゃなんとかしなくちゃいけない。そういう経緯で「カウンターストライク」はオフィシャルプログラムとなったと考えられます。結果良しでしたけどね。
しかし、本来は「メーカーが対応しないからMOD」なんですよ。メーカーが認めたら、それはもうMODではなく、公式ツールであり公式拡張パックです。それを要望するなら解るけど、MODに対応せよって考え方はヘンです。メーカーが認めようと認めまいと、黙って作って盛り上がる。MOD作者を尊敬し、ありがたく使わせていただき、メーカーには迷惑をかけない。それが正しいMOD道というものです。ほとんどのゲームメーカーも、「そこに悪意がなければ見なかったことにする」という姿勢なわけですから。それがMODの宿命みたいなモノです。
ただ、メーカーさんも意地悪をしているわけじゃない。MOD制作者に配慮して、というか、データのみ増やしていくという部分でMODに委ねるという意味も込めて、こっそり懐を開いてくれてところもある。そういうのは、裏でこっそりやってるから、こっそり読み取ってあげないと。そんな話をずいぶん前にSlash gamesで書きました。A7の話も書いています。
もっともっとMOD ご参考までに。
COMMENTS
ところでアマゾンをのぞいて見たら、発売がバレンタインの頃になっておりました。
公式HPに変更は出ていないし、どういうことなんでしょね。
どんな盛り上がりを見せるのか楽しみです。
すぎやまさんも体調には気をつけてA9関連のお仕事期待しています。
アカウントBAN対象ですので、あまりMODを肯定的に
書かないほうがいいですよ
海外だとメジャーかもしれませんが
国内のネットゲームなら即利用停止でアカウント止められますので