沈まぬ太陽
夏に映画館で予告編を観たときから気になって仕方なかったので、仕事を中断して観てきた。原作に感動しまくったので、予告編だけで泣けた。ワイドショーで謙さんが語るたびに泣けた。試写会で謙さんが泣いた時は俺もジンときた。
しかし、映画自体は残念だった。いや、きっと映画のデキは良かったと思う。今年の日本映画の中ではかなり上の方。でも、小説の迫力には追いつけなかったなー。完成された緻密な文学の映像化は難しいってことだ。唯一泣けたのは幕間の音楽。あのバイオリンは御巣高山の遺族の方だそうです。そう思うと泣ける。原作の第三巻は涙なくしては読めない。
しかし、映画自体は残念だった。いや、きっと映画のデキは良かったと思う。今年の日本映画の中ではかなり上の方。でも、小説の迫力には追いつけなかったなー。完成された緻密な文学の映像化は難しいってことだ。唯一泣けたのは幕間の音楽。あのバイオリンは御巣高山の遺族の方だそうです。そう思うと泣ける。原作の第三巻は涙なくしては読めない。
映画は前半端折りすぎ。
場面が飛びまくるから、原作読んでない人は混乱しそう。
そしてなぜか「御巣高山に関わった心ある社員の話」にすりかわってる。
まあ、分厚い文庫5巻の映画化だから、
全部詰め込むとあらすじ映像になっちゃうし
「御巣高山フォーカス」したのは英断かもしれないけど
それじゃクライマーズ・ハイに負けちゃうだろうと。
原作では、主人公が御巣高山に行くのは
会社側の大きないじめのひとつに過ぎないんだよね。
そもそもモデルになった小倉寛太郎氏は
たまたまそのとき日本にいただけで御巣高山担当になってない。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E5%80%89%E5%AF%9B%E5%A4%AA%E9%83%8E
原作は、主人公が同僚に騙され、会社ぐるみでいじめられ
それでも強く生きていくっていう、壮絶な話です。
映画では元から組合の戦士みたいに描かれちゃってるけど
原作の主人公は組合に消極的で、
人の良さ故に騙されて委員長にさせられちゃう。
そこを省略しないでほしかった。
映画で感動した人はぜひ小説を読んでほしいです。
企業戦士とか、事故被害者とか、企業ものではなく
社会にいじめられてる人を応援する物語です。
映画スタッフは頑張ったと思うけど空回りしちゃったなあ。
さまよう刃も見に行きたいけど、あれも裏切られそうな予感。
でも、原作ものは駄目かというと、
ぽっぽや とか おくりびと とか よみがえり とか
ときどき原作を上回る映画も出てくるんだけどねー。
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