紙メディアががんばる鉄道趣味の世界
自分は「Webライター」と言っていいほどWebメディアの仕事ばかりで、こちらにいる限り「紙のメディアは終った」と思ってた。ゲームやIT系は特にそう思う。速報性はWebの勝ちだし、ゲーム攻略もファンのブログや有志が立ち上げたwikiのほうが詳しい。そんな状態だから、自分自身、本屋に行く機会はとっても減っている。せいぜいミステリー小説の文庫新刊を買うくらい。あと時刻表を年に何回か。定期購読している雑誌はファミ通くらいだけど、キオスクやコンビニで買えるしなあ。
ところが最近、鉄道本を衝動買いまくってる。今日はマイミクのつっちぃさんが教えてくれた週刊東洋経済。特集が鉄道の進化だった。よくできていた。編集スタッフは鉄道に明るくない人たちだと思うけど、そういう視点だからこそ、社会情勢とのバランスをとらえ、冷静に事情を汲み取れたと思う。デザイナー水戸岡氏のインタビューは面白かった。満員でも居心地のいい通勤電車をデザインできるって。なるほどなあ。
ところが最近、鉄道本を衝動買いまくってる。今日はマイミクのつっちぃさんが教えてくれた週刊東洋経済。特集が鉄道の進化だった。よくできていた。編集スタッフは鉄道に明るくない人たちだと思うけど、そういう視点だからこそ、社会情勢とのバランスをとらえ、冷静に事情を汲み取れたと思う。デザイナー水戸岡氏のインタビューは面白かった。満員でも居心地のいい通勤電車をデザインできるって。なるほどなあ。
それ以前に、先週は本を買いまくった。「JR全駅下車の旅(横見浩彦)」「新幹線に乗るのがおもしろくなる本」「飛行機に乗るのがおもしろくなる本」「宮脇俊三(文藝別冊)」「配線略図で広がる鉄の世界」「機動戦士ガンダム モビルスーツ開発秘録」(これは鉄じゃないけど)
これらの本の共通点は、「同じ内容がWebにあったとしても、探したり読みづらかったりで、本で読みたい」と思わせること。とくに「配線略図で広がる鉄の世界」は秀逸だ。駅構内の線路図は、独自研究してWebで公開している人もいるけれど、この本は体系をきちんまとめている。ほとんどのページが僕にとっては既知の情報ではあるけれど、ここまで整理されていると、自分の頭の中を整理してもらったようでスッキリする。知りたい駅の配線が、いつでもぱっと開けるし情報量も多い。Webに対してどう勝つかをわかってる本だと思う。
Webに対してどう勝ち残るか。これをきちんと考えている鉄道雑誌がある。RailMagazineだ。歴史ある鉄道雑誌が多い中で、後発のRailMagazineはどうしたか。まず判形をライバル誌よりひとまわり大きくした。次に写真に力を入れた。「ネットじゃこんなに大きな写真は見られないだろ」という勝負。個人では入手できない写真や資料を持った、ネットには参加していない人材の登用。ネットを意識して、ネットではできないことをやろうという方針だ。この雑誌は公式サイトも持っていて力を入れている。ネットと雑誌の特性を理解しているからこそ、両方に進出できた。鉄道雑誌には、ニュース主体でやってきた二大老舗雑誌があるけれど、おそらくこのまま進めばこれらは休刊。生き残りはRailMagazineと徹底した研究誌の「鉄道ピクトリアル」だけになると思う。
まだまだ紙メディアもやっていける。
Webを知り、あえて紙でやる、という企画力があれば。
それを忘れたパソコン誌、ゲーム誌はみんな消えちゃったんだけど。
COMMENTS
攻略本はまだ僕は買っています。Wikiより見やすいし
何よりコメントや枠外のコラムなど頑張ってるから。
それでも、たまに昔のほうが面白いなーと思ってしまうのは
作り手側の進化が無いのかもしれませんね。