『蚊トンボ白鬚の冒険』/藤原伊織
『のらり』の連載を先行執筆中。2月の旅なのに、掲載終了は7月末になりそうだ(笑)。
2本目を書いたところで気分が滅入ってきたので、7割ほど読みすすんでいた『蚊トンボ白鬚の冒険』を一気に読了。
配管工の達夫の頭に蚊とんぼが寄生する。その直後、達夫は不思議な筋力を身につける。達夫はその力で、アパートの隣人・黒木のピンチを救った。しかしそれがきっかけで、デイトレーダー黒木のトラブルに巻き込まれる。その災いは"押しかけ恋人"の真紀にも降りかかる……。
2本目を書いたところで気分が滅入ってきたので、7割ほど読みすすんでいた『蚊トンボ白鬚の冒険』を一気に読了。
配管工の達夫の頭に蚊とんぼが寄生する。その直後、達夫は不思議な筋力を身につける。達夫はその力で、アパートの隣人・黒木のピンチを救った。しかしそれがきっかけで、デイトレーダー黒木のトラブルに巻き込まれる。その災いは"押しかけ恋人"の真紀にも降りかかる……。
ムシが寄生して強くなる、というのは違和感がある。でもスパイダーマンみたいなものだな。と思えば納得。つまりこの話はSF? ファンタジー? みたいな印象です。でも舞台が下町だし、話はありきたりのヤクザとの戦いなので、現実感とのギャップに戸惑う。ストーリーは軽め。読後感もさらっとしたもの。作者の藤原伊織氏は『テロリストのパラソル』、『ひまわりの祝祭』、『てのひらの闇』などの和製ハードボイルド作品を書いていて、そっちはかなりおもしろかったんですね。それに比べると、『蚊トンボ……』は異色作。何か新しいことに挑戦してるんだな、と感じます。
蚊トンボ白鬚の冒険 (上)
蚊トンボ白鬚の冒険 (下)
蚊トンボ白鬚の冒険 (上)
蚊トンボ白鬚の冒険 (下)
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