消費型コミュニケーション
ブログでタレントを中傷した人たちがごっそり書類送検されましたね。反省してるようだから不起訴で済むでしょうけど。他人のブログのコメント欄に「人殺し」とか「やめちまえ」とかね。書いた瞬間は楽しくてしょうがないんだろうなあ。[投稿する]ってボタンをポチッとクリックした瞬間、スキッとするんだろうね。「ポチッとしてスッキリ」そのホンの一瞬の快感が忘れられない。だから何度もやっちゃうの。麻薬みたいなもんだ。楽しそうけど、後ろに手が回っちゃうようなこと書いちゃおしまい。送検された人たちもそんなことわかってたはずなんだけど、麻薬的な快感だからね。大脳皮質に回っちゃうと理性を失う。怖いね。
今じゃ『炎上』って言葉が定着したみたいだけど、ネットワークでのコミュニケーショントラブルなんて、インターネット以前のパソコン通信時代からあったんだよね。当時はネットケンカって言ったっけ? 言わないか。2ちゃんねるでは祭りって言うね。あれは実にうまい言葉を当てたと思う。参加者たちは楽しくてしょうがないんだから。
炎上を沈下させる。祭りを解散させる方法ってのは、物理的な方法と論理的な方法があるよ。いや、論理的な方法については、あるよ、じゃなくて、あるはずだよ、だな。論理的な方法はあるはずなんだけど、まだ正解が見つかっていない。物理的な方法は断線だね。ブログをクローズする。スレッドストップをかける。それで終り。なぜ終わるかと言うと、「ポチッとしてスッキリ」できなくなっちゃうから。それがない場合は、参加者が疲弊するか飽きるまで続くんだよね。
論理的な方法は確立できたら画期的な発明になるでしょう。感性工学会あたりで論文発表する価値はあるな。小中学校のネット利用教育にも有効だね。なにより、わがまま放題罵詈雑言でやかましいユーザーが減れば、あらゆるオンラインコミュニケーションはスッキリと読みやすくなりますからね。でも難しいよね。なにしろ彼らは楽しんでるんだから。珍走団にバイクを降りろって言うようなもんだ。でも研究する価値はある。事例を集めて推論し、実験で効果を確認しつつ「特効薬」を見つければいいんだ。面白そうなテーマだし、有名になれるし、ネットワークコミュニティの管理者すべてに尊敬されそうだ。本を書けば儲かるよ。俺が学者ならやってみたいね。
特効薬にはならないけれど、予防薬になる理論はある。それが『消費型コミュニケーション』だ。この言葉、ぜんぜん知られてないんだよね。グーグルで検索すると3件、しかもそのうちの1件は2004年の俺の掲示板の書き込みなんだよね。残り2件は同じ人。このエントリがクロールされると4件になると思うけど、つまり、『消費型コミュニケーション』について、ネットで語る人はこの世に5年間で二人しかいない。でもこれ、俺の造語じゃないからね。経済学者の野口悠紀雄氏の言葉だよ。『超整理法』とシリーズの本で有名だね。僕はPC雑誌で野口氏がネットのコミュニケーションについて語っておられた記事を読んだんだと思う。
『消費型コミュニケーション』とは何か。それにはまず、コミュニケーションにはふたつに分類できることを知る必要がある。『生産型コミュニケーション』と『消費型コミュニケーション』だ。
生産型とは何か。実利のある結果を得るためのコミュニケーション。お金を稼ぐとか、効率を上げるとか、知識を得るとか。会社の会議がそうだね。学校の職員会議もそうだ。町内会やマンションの管理組合なんかも生産型コミュニケーション。家族会議もそうかな。旅行の打合せとかね。娘が悪い男と付き合ってるからやめさせようってそれは説教か。でも、家の資産と秩序を守り、娘の人生の価値を高めるという意味では生産的会議かもしれない。いや、ちょっと脱線した。
消費型とは何か。これは生産型とは逆で、お金や時間を消費して楽しむコミュニケーションだ。実利はない。楽しいって事が大事。まあレジャーだね。おしゃべりして楽しいね、という世界。ほとんどのネットコミュニティは消費型だよ。時間と通信料を消費して満足を得る行為。まず、そこに気付いているか否か、これが楽しいネットライフかそうでないかの分かれ目になるよ。
つづく(たぶん日曜の夜へw)
炎上を沈下させる。祭りを解散させる方法ってのは、物理的な方法と論理的な方法があるよ。いや、論理的な方法については、あるよ、じゃなくて、あるはずだよ、だな。論理的な方法はあるはずなんだけど、まだ正解が見つかっていない。物理的な方法は断線だね。ブログをクローズする。スレッドストップをかける。それで終り。なぜ終わるかと言うと、「ポチッとしてスッキリ」できなくなっちゃうから。それがない場合は、参加者が疲弊するか飽きるまで続くんだよね。
論理的な方法は確立できたら画期的な発明になるでしょう。感性工学会あたりで論文発表する価値はあるな。小中学校のネット利用教育にも有効だね。なにより、わがまま放題罵詈雑言でやかましいユーザーが減れば、あらゆるオンラインコミュニケーションはスッキリと読みやすくなりますからね。でも難しいよね。なにしろ彼らは楽しんでるんだから。珍走団にバイクを降りろって言うようなもんだ。でも研究する価値はある。事例を集めて推論し、実験で効果を確認しつつ「特効薬」を見つければいいんだ。面白そうなテーマだし、有名になれるし、ネットワークコミュニティの管理者すべてに尊敬されそうだ。本を書けば儲かるよ。俺が学者ならやってみたいね。
特効薬にはならないけれど、予防薬になる理論はある。それが『消費型コミュニケーション』だ。この言葉、ぜんぜん知られてないんだよね。グーグルで検索すると3件、しかもそのうちの1件は2004年の俺の掲示板の書き込みなんだよね。残り2件は同じ人。このエントリがクロールされると4件になると思うけど、つまり、『消費型コミュニケーション』について、ネットで語る人はこの世に5年間で二人しかいない。でもこれ、俺の造語じゃないからね。経済学者の野口悠紀雄氏の言葉だよ。『超整理法』とシリーズの本で有名だね。僕はPC雑誌で野口氏がネットのコミュニケーションについて語っておられた記事を読んだんだと思う。
『消費型コミュニケーション』とは何か。それにはまず、コミュニケーションにはふたつに分類できることを知る必要がある。『生産型コミュニケーション』と『消費型コミュニケーション』だ。
生産型とは何か。実利のある結果を得るためのコミュニケーション。お金を稼ぐとか、効率を上げるとか、知識を得るとか。会社の会議がそうだね。学校の職員会議もそうだ。町内会やマンションの管理組合なんかも生産型コミュニケーション。家族会議もそうかな。旅行の打合せとかね。娘が悪い男と付き合ってるからやめさせようってそれは説教か。でも、家の資産と秩序を守り、娘の人生の価値を高めるという意味では生産的会議かもしれない。いや、ちょっと脱線した。
消費型とは何か。これは生産型とは逆で、お金や時間を消費して楽しむコミュニケーションだ。実利はない。楽しいって事が大事。まあレジャーだね。おしゃべりして楽しいね、という世界。ほとんどのネットコミュニティは消費型だよ。時間と通信料を消費して満足を得る行為。まず、そこに気付いているか否か、これが楽しいネットライフかそうでないかの分かれ目になるよ。
つづく(たぶん日曜の夜へw)
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