年賀状雑感
私の年賀状は毎年同じデザインです。写真はすべて2008年のもの。前年に乗った列車を並べています。一昨年は列車の写真が少なくて、自分や犬も入っていました。去年は旅が多くて、約70枚から厳選した35枚となりました。デザインはマンネリかなと思うけど、完乗地図は毎年比較すると黒い部分が増えていくし、写真も当節の鉄道事情を反映しているので面白いんじゃないかと。鉄道ファンしか解らないけどね(笑)。
今日の日記は列車の解説をしようと思ったけどやめた(笑)。引退した0系とか、もうすぐ廃止になる寝台特急とか、いろいろ筍な列車があるので探してみてください。
いただいた年賀状で印象的なものがいくつか。
初めて勤めた会社の元取締役F氏。
「私の心身も老耄の域に入りました。恒例の年賀状は今年をもってさいごとさせていただきます」
こういう文面は初めてでびっくりした。なんだか寂しいというか、潔いというか。ご隠居なさるんだなあと。これからはご家族に囲まれたお正月を過ごされるのでしょうか。わざわざ止める宣言なんかしなくていいんじゃないかな、と思ったり、お幸せに……とも思ったり。ちなみに老耄は"ろうもう"と読みます。またひとつ勉強させていただきました。
F氏が取締役から相談役になった時、僕は会社を辞めて独立しようと思って、単行本を出したいから出版社を紹介してくれと相談したんですよ。
「君ねぇ、僕は確かに相談役だけど、社員の人生相談をする仕事じゃないんだよ」と笑っておられた。
会社を辞めたいって話を、最初に会社の相談役に言っちゃった。そんな俺って、いま思えばバカだよなあ。
学生時代の友人。
犬と鉄道とストーカー!?と多趣味ですね、みたいな文面。ストーカーってどういう意味だろうと思ったら、たぶん去年の年賀状だ。列車の写真の中に、旅先で知り合った女子高生が混じってる。しかし、その写真1点を見てストーカー呼ばわりとは遺憾に存じます。なんて失礼な奴なんだ(笑)。
鹿児島県のMさん。
年賀状のやりとりだけで20年以上も続いている。高校時代、東京発西鹿児島行きの寝台特急『はやぶさ』の解放B寝台で相席になりました。ひとり旅の僕の話し相手になってくれた方です。たぶん10歳くらい年上ではないかと。旅の日程を伝えたら、彼の自宅近くの人吉駅にお土産を持ってきてくださった。それっきり会っていません。年賀状も引っ越しで途切れ気味になりつつ続いています。これってすごい縁だなあ。Mさん、あの『はやぶさ号』も、今年の3月でついに廃止になってしまいます……。
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