ライター選別の時代に今ごろ気付いた
ご縁があって「BusinessMedia 誠」に書かせていただきました。近距離交通を考える特集とのことで、鉄道ネタです。こういう媒体にEスポーツを書ける日が来るといいなあと思う。いつになるかな。
さて、私が書いた記事です。タイトルの横に赤い数字があります。何だこれ? と思ったら、読者からの投票結果でした。良いと思ったら○票、ダメだと思ったら×票を登録できます。初回の記事は合計118票。すべてポジティブなので、円グラフは真っ赤です。ありがとうございます。編集者さんが「好評ですよ」とおっしゃる指標はこれかな。
118という数字はどうなんだろう、と思って他の記事を見ると、500ポイント以上の記事がゴロゴロしています。高得点だけどネガティブ票が多い記事もある。得票は多いけど支持率が低い記事と、得点は小さいけど支持率の高い記事、どっちがいいんでしょうね。「批判も票のうち」という考え方なら「支持率は低くてもポイントが多いほうがいい」ってことになる。まずポイント数、そして支持率、という評価基準だろうなあ。あ、両方をかけて支持票の絶対値かな。
このサイトは記事ごとの「アクセスランキング」を提供していて、そちらで私の記事は約1週間ほどトップでした。なるほどー。好評の意味はこっちですね。すごいな。ありがたやありがたや。もっとも、あの記事はネタ元の18号答申を見つけられたら、誰でも書けちゃったりする。ライターの筆力と言うよりは企画の勝利なんだけれども、関係者として嬉しい。うん。
さて、私が書いた記事です。タイトルの横に赤い数字があります。何だこれ? と思ったら、読者からの投票結果でした。良いと思ったら○票、ダメだと思ったら×票を登録できます。初回の記事は合計118票。すべてポジティブなので、円グラフは真っ赤です。ありがとうございます。編集者さんが「好評ですよ」とおっしゃる指標はこれかな。
118という数字はどうなんだろう、と思って他の記事を見ると、500ポイント以上の記事がゴロゴロしています。高得点だけどネガティブ票が多い記事もある。得票は多いけど支持率が低い記事と、得点は小さいけど支持率の高い記事、どっちがいいんでしょうね。「批判も票のうち」という考え方なら「支持率は低くてもポイントが多いほうがいい」ってことになる。まずポイント数、そして支持率、という評価基準だろうなあ。あ、両方をかけて支持票の絶対値かな。
このサイトは記事ごとの「アクセスランキング」を提供していて、そちらで私の記事は約1週間ほどトップでした。なるほどー。好評の意味はこっちですね。すごいな。ありがたやありがたや。もっとも、あの記事はネタ元の18号答申を見つけられたら、誰でも書けちゃったりする。ライターの筆力と言うよりは企画の勝利なんだけれども、関係者として嬉しい。うん。
それにしても「BusinessMedia 誠」の記事レーティングシステムは面白い。私は、というより、ほとんどのライターは、編集者による判断と心象によって評価されてきた。でも、レーティングシステムでは客観的で数値化された評価が返ってくる。メディアがアクセス数などの数字を取りたいと思っているなら、数字を取れる、つまり、読者の評価が高く、ヒット数を稼げるライターを使いたい、と思うだろうな。私が編集者ならそうする。
評価されるライターの立場としては、これは怖い(笑)。ライター業界? では、いままでは多くのライバルのなかで、ぼんやりとしたヒエラルキーができていた。顔まで認知されるほど有名になった人、名前を出せばある程度知られている人、有名ではないがメディアに信頼され重用される人、書くスピードが速い人、切り口が面白い人、編集者の意図通りに書いてくれる人、便利な人……なんていう感じ。
ライターはそれらの集合の中で、なんとなく自分のポジションを見つけていく。あんまり競合しないで、平和な共存関係ができている。それが数値化されたら、ヒエラルキーに明確な線引きが行われる。数値で「あなたの実力はこれですよ」と示されちゃう。
数値が低いと仕事が来ないか、安いギャラで数をこなすスタイルになる。駆け出しライターならいい修行かもしれないけれど、歳食ってくるときついなー。テレビドラマのキャスティングでは、役者が持っている視聴率を見込んでいくという噂もあるよね。ライターもドラマみたいに、主役と端役のポジションが固定されちゃうかもしれないよ。
逆に、評価の高いライターにとってはいい方向になるね。仕事は増える。単価を上げてもらいやすくなる。編集者が原稿料を増やそうとしたとき、いままでは説得する材料がなかったけど、数値による客観的な評価があれば、会社に対して説得しやすくなるかも。単価が上がると、調査や取材に時間をかけて記事を作れるから、クオリティはますます上がるのだ。
そんな風に考えると、評価システムの導入はライターのスキルアップに貢献するだろうな。インターネットのおかげでプロとアマチュアの境目が曖昧になってきたけれど、レーティングシステムを乗り越えられるライターがプロ、という一線を引けると思う。ほとんどのプロライターは、レーティングを上げるために工夫し始めるだろう。そうすると、メディアのクオリティはどんどん上がっていく。ライターの格差社会が始まり、僕らには厳しい時代になりそうだけど、日本のメディアの品質は向上する。長い目で見ると、これはとてもいいことだと思う。
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