すぎやまの日々

鉄道＆Ｅスポーツライターの日常とか。

麻布十番界隈

2007/07/30 Mon

六本木で取材だったけど、そこは麻布十番商店街に近かった。懐かしくて帰りは十番商店街を歩いた。地下鉄が開通し、六本木ヒルズができて、オシャレスポットになっちまったらしいけど。

六本木方面から歩いたら、洋食ガンチャがまだあった。ビックリだ。上品なおじいさんの給仕がいい人だった。あれは20年くらい前かな。さすがにもういないだろうな。原ストアも健在。でも間口が狭くなった気がする。

なんとおもちゃのコバヤシが健在だ。驚いた。建物は白から緑になってるけど。ここ、こどもの頃にプラレールを買ってもらった店だ。だから少なくとも35年は続いてる。

その向かいの豆源もある。ここの老舗。豆源はデパ地下にもあるんだけど、ここは"お使いもの"のほかに、地元の人々のおやつ用がある。おやつ用は簡易包装でちょっと量が多い。炒り豆系は紙袋入り。そんで、保存用のビニール袋をつけてくれる。昔から変わらない。粋だねぇ。俺の麻布十番は豆源。麻布十番を知ってる人は豆源で決まり。愛想の悪い鯛焼き屋に並ぶ奴はド素人。

永坂更科の手前の白いビル。ここに祖父の店があった。美晴精機製作所といって、赤煉瓦の倉庫と二棟続き。いつも機械油の匂いがした。現在は三幸園という焼き肉屋さん。ここは昔、この向かい側にあったんだ。バブルの時にこっちに引っ越した。

三幸園の斜め向かいが麻布病院。建て変わってオシャレな建物になっていた。祖父さんはここで死んだ。胃ガンだった。相当なタバコ飲みで、タバコの毒が胃に回ったと親戚中が言ってた。小太りだった祖父さんが、死ぬ間際は骸骨に皮を張ったみたいになっちゃってね。小学生の俺は正直怖かった。あの時にタバコなんか吸わねぇと決めた。

やきとんの「あべちゃん」も健在だ。ここの煮込みは美味いぞ。ほんとに美味い。持ち帰りは数量制限がある。いまは知らないけど。そして路地の奥にはとんかつ村中。ここのメンチカツもうまいんだよなあ。でも代替わりしただろうから、いまも美味いかどうかは不明。そのうちに行ってみよう。

お使いに行くと不味い抹茶アメをくれた乾物屋さんは見つけられなかった。まだあるのかな。表向きが変わったかもしれない。

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