君の居るべき場所

F1グランプリのチャンピオン、
アイルトン・セナは
もっとも親日的な
ドライバーだった。
マクラーレン・ホンダの黄金時代、
彼は日本語を学び、
和食を好み、
来日すれば
秋葉原のラジコンショップで
休日を過ごした。
しかしそれでも、
彼はウィリアムズへ
移籍を望んだ。
なぜなら彼は
プロフェッショナル
だったからだ。

居心地の良い場所や、
気の合う仲間との
語らいよりも、
どうすれば速く走れるか
どうすればトップで
ゴールできるかを
優先させる。
それがプロフェッショナル
というものだ。

もし君が
仕事に誇りと
自信を持ち
誰よりも速く
走りたいと思うなら
居心地がいいだけの
チームとは別れよう。
もっと君に期待する
スタッフがいて
今よりも君の力を発揮できる
君にふさわしいチームへ
移籍しよう。
そして、
君が納得できるチームが
見当たらないと感じたら
もう迷うことはない。
自分のチームを作るのだ。

アイルトン・セナが
あの不幸な事故に遭わなかったら。
彼は間違いなくそうしたはず。
そして言うに違いない。
これがプロフェッショナルの
やりかたなんだ、と。

From J